2009年11月22日日曜日

何を勉強すれば良いのか? 〜新卒内定前その3:ソフト面について〜

(出所:http://www.istockphoto.com/

前回に続いて、まず大手証券会社/運用会社のフロントオフィスで内定するために有用と思われる勉強事項についてである。
前回で学生時代の取り組み事項を「ハード面」「ソフト面」に分けた上で、ハード面について説明した。
今回は、人柄の面白さ、アクティブさ、学生時代の人生経験の広さ深さ等を示すソフト面についてである。

○ソフト面の勉強事項


・スポーツ、格闘技、将棋やチェス等の分野での高い実績。

これら領域で全国上位とか世界上位の結果を残したような人材は、金融業界では非常に歓迎される。
何かの分野で究めた経験が、金融の仕事でも応用可能だと考えられるからである。
絶え間ない鍛錬、スランプの対処と克服と言ったメンタル面、知的面での鍛錬(格闘技やスポーツの過半は高度な駆け引き等が求められ、それが金融でも活用し得る)、常に謙虚である必要性、己を見つめる必要性等、共通する要素は多いと思う。何より面接官からしても目に付くし、話を聞いてみたいと言う事になる。先に挙げたハード面でも何か1点位きちんとアピールが出来、かつソフト面でもこう言ったアピールが出来た場合、外資/日系含めてどこの金融機関でも概ねまず採用である。


・留学、世界一周旅行等の経験。

留学はハード面だけでなく、ソフト面のエピソードとしても使える。異文化に馴染んで行く際の試行錯誤、馴染みの友人など居ないなかでゼロから生活を作る中で辛かった事、楽しかった事など話せる事は色々あるだろう。また、バックパックで世界一周旅行等の経験も、同様の意味で良いかも知れない。面接官の目に留まりやすいだろう。

個人的には、留学とか、世界一周旅行が出来るのは、学生時代を逃すと中々ないので、こう言う、「有意義なムダ」を学生時代に(筆者自身も相当量やりはしたものの)もっとやっても良かったな、ともちょっと思う。大学休学を半年や一年位するのは、学生からすれば一大事かも知れないが、社会人からすれば「人生の誤差程度の話」である。

留学やら世界旅行やらの「有意義なムダ」のためのお金が無いと言われるかも知れないが、家庭の状況が許すなら(親や祖父母のスネをかじれるのなら)、100万円位は借金してしまおう。社会人になったら100万円位は直ぐ返せる。学生時代の100万円は社会人になってからの100万円より何倍も貴重である。マクロ経済的にも、団塊シニアが若者にカネを投じて使ってくれないと日本経済は元気にならない。また、例えば

はあちゅうの世界一周主義

のような作戦もある。企業にカネを出させるとは上手いなあと思う。

採用面接では、履歴書を見て「なんで休学してたの?(単位もちゃんと取れない、学校にも行けない自堕落な学生なんじゃないの?)」とやや当初ネガティブなニュアンスで質問されてしまうと言う意味ではやや不利だが、休学期間中が非常に有意義で生き生きとしたものであった事を説明出来る場合、逆に印象に残るし有利に出来る場合もあるとも思われる。


・その他、人生トータルでみて有意義な人生経験。

この点は学生さんからすると多少盲点かも知れない。
しかし、仕事とプライベートは全く別と言う訳ではない。特にマーケットの運用に携わると、ものの考え方、生き方含めたメンタル面トータルが運用に影響するので、そう言う面が強い。

採用する社会人の観点からすると、学生時代のうちに例えば1度位は大きな挫折をして、修羅場もあって、落ち込んで辛かった時期があって、リカバリーして、と言う一連のサイクルの人生経験位はあってくれた方が安心出来るように思う。スポーツや音楽でプロを志していたがダメだった、かも知れない。恋愛に関する事かも知れない。家庭の事情に関する事かも知れない。

仕事でも、相場の仕事であるないに関わらず(そして日々動くマーケットの仕事だと特に)感情の振幅にさらされる事は多い。そう言った感情の振幅にきちんと対応出来るかどうか、厳しい時に踏みこたえて活力を取り戻せるか、と言った点は、人生トータルでの経験の広さ深さにも関わる話なのである。

社会人との面接の時に人生内の私事の話をする事には抵抗があるかも知れないが、「今までの人生で一番大変だった事は何ですか?またそれをどうやって克服しましたか?」等の質問を面接官にされた際は、当項目のような形でソフト面からアピールするチャンスである。

ここで、「ゼミの勉強が大変で徹夜して〜」「サークルの幹事をしていた時にトラブルがあってどーのこーの〜」「大学受験が大変だけど乗り切った〜」とか、人生の広さ深さを感じられないような無難で差し障りない、言ってみれば「どうでも良い話」をしてしまうと、「薄っぺらい学生だな」「ゼミの徹夜が人生で一番大変な事じゃ、社会人になって仕事で厳しい局面になったらまず持たないな」と言う事になってしまい、非常に勿体ないように個人的には思う。

ハード面や、スポーツ、留学等の分かりやすいソフト面の売り以外でも、人生のどこかの局面(主に大学時代)で非常に辛い事、厳しい時期があった所からリカバリーして活力を取り戻せた、と言う経験がある学生さんについては、伝え方が余り深刻になり過ぎない等の注意は必要ではあるが(お涙頂戴するのが目的ではなく、あくまで面接官に「この人はトータルに一緒に仕事して価値のある人だ」と思って貰う事が目的である事は忘れてはならない)、プライベートの事柄も含めて、それを面接官に伝えてみるのは良いかも知れない。

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