2010年5月1日土曜日

1Q84 Book3読了、その他

1Q84 Book3読書終了。まあ普通に面白いし、最後の方はべただけどテンポ良く上手くまとめている(ベタだろうがテンポ良く作品としてまとめるのは、これ大変な事である。やっぱりプロは凄い)。

これはBook4かBook0がありそうな印象。
謎が幾らか完結しないでほおり出されたまま終わってしまっている。
まだ発売して間もないので余りネタバレしないように書くが、Book3の最後の方の牛河に関する描写等でわざわざ新たな謎が発生しているし、それ以外の所でもぶつ切りで終わってしまっている面が少なからずある。村上春樹の著作では謎を謎のままほおり投げて終了と言う事もあり得るのかも知れないが、それにしてもBook3で完結と思うにはまだ含みが多く残され過ぎているようにも思う。
また、Book1が4-6月、Book2が7-9月、Book3が10-12月であれば、年度で考えるならBook4の1985の1-3月があって良いし、カレンダーイヤーで考えるならBook0の1984の1-3月があってもよろしいようにも思う。

ただ気になるのは、1Q84も含めての話だが、どうも村上春樹の恋愛モノは、「アダルトチルドレン文学」入っていると言う事である。自己評価が低く、子供時代にまともに親からの愛情を受けられず、組織や友人にもあまり馴染めず、語尾の「たぶん。」に代表されるように自我がやや曖昧で未確立のようにも思い受けられ、相手の存在こそが自分の価値、と言う感覚で、自己と相手の境界が曖昧になりながら自分の存在意義を賭して強く相手を求めて大盛り上がりのハネムーン期大恋愛、と言うパターンである(注)。ノルウェイの森とかも確かべたにこう言うノリだったように思う。

こう言うのは文学としてはよろしいかとは思うし、気分として分からなくもない。しかし筆者個人的には、こう言うのはどうも感情移入出来ない。こう言う恋愛は、確かにもの凄く盛り上がるんだけど、長く続かない事を既に知ってしまっている。小説だったら一番盛り上がった所で終わりにすれば良いのでそれで良いんだが、実生活はそうは行かない。互いにきちんと自我や自己信頼を確立して独立した個人として相手に依存せずにピン立ちした上で、長く長く続く極めて普通の日常を、するめいかのようにじっくり共有して味わえる相方を探すのが重要である(注2)。しかしまあこれは筆者個人の趣味であって、村上春樹作品が良いとか悪いとか言う判断を示すものではない。


話は変わって、転職活動は早くも適度に山場である。

最近起業する人のボランティアとか色々やって「自分探し」などしてみたが、やはり本業としては当面金融に戻ろうと言う方向で決定。投資とか金融の仕事はやはり、好きである。「会社員の不自由や閉塞感」も筆者に関しては別にそんなに感じない。兼業で仕事に就く事も最近考え得るようにも思っている(月〜金で本業+会社に許可取った上で非常勤役員等の組み合わせ)。


しかしでは本業で何をチョイスしようかと言うのは、正直結構迷っている。


過去、ヘッジファンドで運用するぞ、自分でヘッジファンドを起業するのもいいかも知れない、俺は才能がある、努力もしている、運用上手くなってマーケットの魔術師になるんだ。がっぽり稼いでアーリーリタイヤで南の島でバカンスライフだ。これが端的にバカ丸出しに言えば筆者の20代に考えて居た事だった。


しかし、結局は「資本主義Matrix」に飲み込まれてしまい、私生活でも問題噴出、色々な意味で無理をしていた事も悟ったし、マネーは人の心を満たしはしない事も学んだ。結局は、大事な事など限られている事も身をもって知った。心身の健康、常に自分を信じて信頼する事、心ある友人、その次位に生活に困らずほどほど悪くない暮らしが出来る程度の交換手段としてのお金(マネーではない)。こんなもんである。


また更には今回学んだのは、実は現在海べりで隠居暮らしのような状態(でもって面接等で時折遠路を「町さ出る」と言う感じで生活しているのである)に居て、平日昼間から海を眺めてビールだのカクテルだの飲んだりしているのだが、こういう生活も直ぐ飽きてしまうと言う事である。人間働きたい生き物と言うか、世の中と繋がりをもったり、他人に貢献したりしたい生き物なのだなあと実感する次第である。そんな訳で元来は当面は働かなくても良い状態なのだが直ぐに飽きてしまい、結局は知人の起業の手伝いをしたり、転職活動をしている。南の島はVacationで行くから良いのだ。筆者の年代で始終ヒマでは、飽きるだけだ。


そんな訳で、筆者が20代に突っ走って来た動機付けである、金持ちも南の島引退も、どちらかと言えばどうでも良い話になってしまったのである。あらまあ。


一方で、こう言う「一巡りしたあとの気分」「成功に対する強迫観念もなく、マネーに人生引っ張り回される事もなく、肩に全く力の入って居ない気楽な状態」で金融の商売に接する事が出来ると思うと楽しみでもある。ヘッジファンドのキャリアに関わらず分野を比較的広く取って活動している。昨今候補なのは、香港HFアナリスト、日本HF運用者あるいはアナリスト、バイサイドアナリスト、セルサイド、FoFs、バイサイドのClient Portfolio Managerと言って運用状況のモニタリングをしつつ顧客説明に近いような職種等(こんな職種があるのを、恥ずかしながら筆者はごく最近まで知らなかった。バイサイドのマーケティング側の友人に最近教わった)。取り敢えずChemistryが合う事、社風が合う事、人間的に成熟していてまともな人と仕事出来る事、年収は独り身の人間がソコソコ悪くない生活するに困らず、自身のスキルや可能な貢献に対する評価が適度に為されている程度の最低限位はある事を重視して、後は自分の出来うる話は何でも受けている、と言う感じである。


どれも非常に迷うので、ある程度広範囲にアプローチをかけて、あとは最終的に一番ご縁のある所にえいっとしようかと思っている次第。大人のあみだくじみたいなものである。人生の節目であるし、たまにはこう言った進路の決め方も良い。余り左脳で計算してキャリアを考えるより、ご縁の流れに自然に沿って行く方が長い目で見て正解、と言う気もする。


でもって連休中はどのみち動きはないので、しばし休息。寒かった4月で最近まで風邪を引いてしまっていたが、5月は嘘のように気持ちのよい天気で、今日も海は気持ちよい。昨日の夜は「風邪を旨いもん食って撃退しよう」と言う事で、最近見つけた「ヤバ旨い」イタリアンのレストランで初鰹のマリネ+イタリアンビール、鴨のラグー+白ワイン、牛肉の赤ワイン煮+スパイシーな赤ワイン、最後にエスプレッソで〆で実際風邪も快方である。ああ旨かった。今日は和食が食べたくなったので、ぶり大根にきんぴらごぼう、ワカメと豆腐のお味噌汁に玄米ご飯を作った。こう言う食事も悪くない。


さて、読みかけの金融史の本でも持って、今日もちょっと海べりで一杯、、、


皆様も、良い連休を。


(注)心理学や精神分析に詳しいかたなら、何を書いているのか分かるだろう。解説しようと思ったが、面倒臭いので割愛。


(注2)筆者は当面気楽に過ごしたいが、それは個人的な話である。

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