2010年5月27日木曜日

映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」と「投資/トレード」

(出所:フジメディアHD

面接を受けた帰りに、映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」をみた。

結構泣けた。泣く映画なんすか?と言うツッコミが入りそうだが、筆者には「のだめ」は非常に泣ける映画なのだ。ピアノと投資/トレードで分野は全然違うものの、のだめの焦り、音楽を好きで続ける事の難しさ、苦悩、と言った所は非常に共感出来るからである。


好きな異性に認めて貰うためにピアノをやる、と言うのは本当に苦しいだろうなと見ていてつくづく感じた。後は、平素のアウトプットが無茶苦茶で、表現出来るものがピアノだけ、と言うのも、観ていると本当に心が苦しくなる。ピアノで上手くやらないと好きな人と一緒になれない。ピアノで上手くやらないと周囲の人は誰も認めてくれない。これは本当に苦しい。年も段々取って来て、周囲は賞を取ったり大きなコンサートに出たりして焦りも出て来る。本人は真剣なのに、見た目のハチャメチャさのせいで天真爛漫でのどかに周囲からは見えてしまうと言うのが余計に観ていて心が苦しくなる。気持ちとして非常に共感出来る。


で、こうやって何かに急き立てられるように、追いつめられるようにして音楽をやって行くようになる中で、元々は単純に好きで音楽をやっていたものが、だんだんと「ピアノをやらされる」と言う感じになって来て、好きになれなくなる。練習も余り出来なくなり、燃え尽きて来る。しかし周囲を見返す一心でコンサートの舞台に立ったらもの凄い良いプレイが出来てしまう。その後が問題で、内心「ピアノをやらされている」感じになっていて燃え尽きて来ているのは自分が一番知っているから、今後は落ちて行くだけなんじゃないかと言う不安にかられる。こう言うのは全部、分野は違うが筆者も投資やトレードと接して行く中で体験して来た事である。


そして、最後には「音楽の純粋な楽しさ」を幼稚園の子供の前でピアノを弾いたり、幽霊部屋の作曲家と打楽器を一緒にプレイする事で思い出す。千秋とも、初めて一緒に弾いた曲をもう一度二人で弾く事で原点に立ち返る。こうして、一回り成長して再び音楽と向き合う事が出来るようになる。これは今現在、公私ともに一回休んで、筆者が投資やトレードに対して体験しつつある事である。


ちなみに、のだめが良い音楽を聴いている時の、妖精や人形が踊り始めて・・・と言った脳内妄想モードだが、あれは投資やトレードに集中出来切っている時には同様の状況になる(筆者だけなのか、同業者は皆そうなのかは良く分からないが)。筆者の場合は頭の中で音楽が鳴る。ハードでアグレッシブなハードハウスやテクノを、ピークタイムのDJのように攻撃的にテンポ良く自分も音楽にノリながら楽しんで、しかし冷静に上手く繋げているイメージが脳内に充満する。こう言う時は実際にポートフォリオも非常に調子良く自然に波乗りして良いタイミングで繋げている、Mix出来ている、マーケットともフィットしている状態になる(逆に調子が悪いと、このヴィジョンが出て来ず、頭でだけ色々うんうん考えてしまうような脳内不協和音の状態なので、外向けには取り繕う事は出来ても、自分自身では調子が悪い事が良く分かる)。そう言う面でものだめに思わず感情移入してしまう。


そんな訳で、のだめに個人的に大いに感情移入してしまうが故に、筆者にとっては「のだめ」は泣ける話なのである。平日の上、上映開始されてから結構経っているのに、お客さんも結構入っていた。フジメディアHDの株価にはポジティブかも知れない(注)。映画館でガンガンにクラシックの名曲がかかるのもやっぱりいい。まだ観ていないかたは、お勧めである。



(注)フジメディアHDの株価決定ファクターは映画以外に、テレビの方の広告収入の多寡が非常に大きいので、これだけで投資判断はしないように。


ちなみに、のだめ役の上野樹里氏の所属はアミューズ4301であり、出来高もなく流動性が低くて仕事で手掛けるには非常に難儀する銘柄だったが東証1部の上場企業である。アミューズについては、サザン、福山雅治、ポルノグラフィティの活動状況がポイントで、上野樹里の業績寄与は小さくは無いが前3者と比べると株価を動かす程には大きくはなかったように記憶している(現在はどうか分からないが)。会社側はどうやら、短期での株価最大化よりも長期でのアーティストバリューの最大化を通じた長い目で見た株主価値の向上に注力しており、例えば業績寄与の大きいタレントやアーティストの活動休止等も必要であれば受け入れているなど、タレントやアーティストが「短期間で消費され切って飽きられてしまう、本人も擦り切れてしまう」と言うのを防いでいると言った方針のようであった。筆者の商売上ソコソコ短期の株価でプレイしなくてはいけなかったのだが、才能のマネジメントの方針としては真っ当で感心したように記憶している(株主からは常に短期業績の改善を求められる上場企業が、長期的視野や従業員の満足とのバランスを保って経営するのは存外難しい)。


とは言え例により、当該サイトは何らの投資判断も示していませんし、当該サイトを読む事によって為される一切の意思決定についての責任は筆者は負いかねます。投資は自己責任で。

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