2010年7月29日木曜日

メモ:日経ビジネス2010/07/12号より

引き続き行きます。

○LCCその2。

これがLCCその2。茨城空港〜上海往復で4000円。国内旅行より安い。上海観光は茨城空港で決まりだ。JALやANAは国際線で稼げなくなったら、相当しんどいだろうな・・・。


○日産マーチ逆輸入。

国内空洞化、景気回復しても国内設備投資が回復しないの図を象徴的に示すのがコレ。話は多少それるが、筆者的には、そのうちタタの30万円カーが日本に逆上陸するみたいなシナリオもあり得るんじゃないかと思う。今は「バックミラーが片方にしかないとか、無茶苦茶な品質だし有り得ないだろう」と一笑に付されるかも知れないが、大体こう言う安かろう悪かろうの製品が、価格は据え置きで品質が徐々に耐えられるレベルに改善されて来るものだ。所得が2極化している昨今、30万円で車を買いたい層は日本人にも増えているのではなかろうか。非常に超長期の話になるが、トヨタの将来は思ったよりも追いつめられているようにも思う。一刻も早く、大型高級車で稼ぐビジネスモデルを変えないといけない。


○日本倒産。

欧州ストレステストの前なのでこう言う刺激的な題名の特集が組まれて居るが、思うにこう言う極端を行ったような特集がビジネス雑誌で展開されるようになったら、それはそのトレンドの末期のように思う。
で、上記はおなじみ、財政赤字のGDP対比と政府債務残高のGDP比をプロットしたもの。日本、イタリア、ギリシャ辺りで炎がファイヤーしている。でもまあ、以前に書いた通りで、経常収支は”今の所は”黒字だし、対外債務依存が”今の所は”無いし、”今の所は”長期債も順調に捌けて居るし、”今の所は”外貨準備も豊富で、固定相場やドルペッグを取っている訳でもない。短期的にイキナリ日本の長期金利が急上昇する可能性は小さいと思う。

PIIGSの危機の何が問題かと言うと、こう言う事である。「ギリシャはGDPの規模が小さいから云々」とか、GDPの規模で論じる向きがあるがこれは間違い。PIIGSに貸し付けをしたり、PIIGSの国債に投資したりしている銀行のバランスシートの資産側が痛む→損失計上等で株主資本が痛む→BIS規制等もあるので貸出余地が減る→貸しはがし、貸し渋りが起きる、と言う経路でもってしっかり問題はあちこちに飛び火する。

面白いのが、危機に関して論じる時、特に危機が表面化する前の「何となくまだ過去の好景気の名残で惰性で世界経済がいい感じに走っている頃」位だと、必ず「米国経済の後退はアジアには飛び火しない」(デカップリング論)とか、「中国の輸出が落ちても中国のGDPに占める輸出の比率はそんなに高くないから大丈夫だ」とか「ギリシャはGDPの規模が小さいから問題無い」とか言う一見知的に聞こえる楽観論が流行ったりする。

しかし実際には米国消費が衰えると中国や日本の輸出もぴたっと止まってしまい、中国輸出が落ちると輸出あってこその設備投資や、輸出で得られたサラリー改善あっての消費も止まってしまうと言った具合に、マネーの流れはグローバルに、かつ色んな主体の間で繋がって居る。上記の論旨はどれもこの「繋がり」を考慮していない点で間違いなのである。

一方で、危機がちょっと前にあった位の感じだと、「やっぱりこの世は終わりだ」的な知的な終末論が流行し、その間にもぐんぐん株価は上昇する。こういう点は留意する必要がある。


上記がギリシャ国債の経緯。

上記が日本倒産に関しての議論。95%を国内貯蓄が支える、と言うのは良い視点である。また、国債バブルが膨らんでも金利は低下しているが、利払い費はさすがにここもと上昇に転じているのも要注意である。ホラー映画で言えば、皆楽しい生活はエンジョイしているが、お墓からゾンビだかジェイソンだかがガバッとか起きて来て、まだ足音は遠いもののヒタヒタと「楽しい日常」に近づいて来ている、そんな感じだ。

このお金の流れは知っておいていい。そして金融機関の中でより具体的に言うと、先般紹介した通り郵貯とかんぽの比率が大きい。この視点で郵政民営化をどうするかの議論を聞いていると、大変に興味深い。

日本国債の格付けについて。
日本の消費税はまだ低い件について。しかし、これも先に述べた通り、日本の政府消費支出において直接個々人が便益を感じられる教育等の部分の手当やサービスレベルが低くて塾や予備校等自費で賄わないといけない部分が多いため、低い消費税をちょっと上げるのでも納得感が得られない。まず公務員の減給リストラ、可能なサービスは民営化する等する事、次いで教育や子育て等の「直接便益を感じ易い」分野での政府サービスの充実が不可欠だろう。

上記は非常に重要。国債の重要な買い手であるゆうちょの預金残高が減っている。また、公的年金は高齢化社会により既に積み立てより年金支払で出て行く額の方が大きくなっている。2012年からこのトレンドは加速する。本誌に書いてある通り、「誰が今後国債を買うの?」と言う点が長期的には大きな問題になりつつあるのは事実である(詳細が読みたいかたは日経ビジネスさんのバックナンバーを購入してあげましょう)。

これは以前も紹介した図だが、いやーしんどいですな。

こちらも注目。家計も低金利にすっかり慣れ切っていて、変動金利ローンでかつかつのローンを組んで住宅購入する人が増えているようだ。長期金利が急騰したら、自己破産や家の競売が相次ぐだろう。この時にキャッシュを持って居たら、千載一遇の不動産購入チャンスになる。徐々に不動産の勉強でも始めておこうか。既に持ち家があり借入があるかたは、低金利のうちに繰り上げ弁済したり、その時点では多少高く付くような気がしても、どこかの時点で固定金利ローンに切り替えたりしておくと良いと思う。


○会社紹介:ディスコ

半導体向けダイシングソーでシェア7割の優良企業。東京エレクトロンやアドバンテストよりももう少し時価総額的に小さくて、かつ半導体製造装置プレイがしたいと言う場合は良い企業である。


○エクセディ。

自動車部品の会社。クラッチで著名。日産、アイシン、マツダ、フォード等手広く取引がある。ちなみにフォードはここもと結構好調である。

○トヨタ包囲網
最近余り記事には出なくなったが、まだ米国のリコール問題はくすぶって居る。この点用注意である。


○3Dテレビの需要予測。

こう言う予想は本当にエイやなので全然信憑性も無いし当たらないのだが、取り敢えず「2013年位には3Dテレビの需要が3000万台近くになると言う予想もある」と言うのは知っていて良い。こう言う予測が実際は2013年で2000万台なのか4000万台になるのかを幾ら考えた所で殆ど投資やトレードの上ではムダなので、余り気にしすぎないようにしよう。ただ、常識チェックはしておくとリサーチに付加価値が出る事もある。例えば2013年で3000万台弱の需要と言うのが、世界のFPDの何%位が3Dテレビ機能搭載になると言う前提に立っているのか等である。

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