2010年7月5日月曜日

市場・経済・金融関連メモ

最近、徐々にマーケット復帰を意識しているので、今後簡単に気づいた事をメモして行く事にしたい。

本日は日経新聞の朝刊記事から幾らか思う所を。

・石油価格調整の記事について。

石油価格が調整している。モーニングサテライトで、BPの事故→深海油田の事故リスク対策コストの上昇と供給の減少→石油価格上昇、と言う予想をする人が居たが、実需からの石油価格予想はやっぱり当たらない。やはりオイルは金融商品であり、通貨の一種として考える方が妥当感のある仮説が立てられるように思う。ドル札を中心としたお札で資産を持っておきたいのか、オイルを買うのかと言う関連でアービトラージの関係にあるし、リスクテイクする姿勢が高まればオイルは買われるし、vice versa。

・各種中国関連の記事。

経済教室で記事があった通り、中国は経常収支が黒字であるばかりか、資本収支も黒字である。つまり、輸出が沢山なされて居る上、資金が国内に留め置かれていて海外投資がなされて居ない、と言う事である。結果として、大量の外貨収入があり元に転換するニーズがある上、元から他通貨に変えて海外に投資すると言う事もなされていない、と言う状況になっている。元が高くなって当然である。

政府はタイミングやどの程度蛇口を開け閉めするかの頃合いを図りながらと言う感じだろう。

まず産業構造については、元を切り上げする前に、輸出主導の経済から内需の層の厚い経済に変えて行く必要がある。

また、資本の自由化は段階的に行う必要がある。一気に自由化して大量に資本流出したら、マーケットがクラッシュしてしまう。政府は中国企業の大株主でもある。マーケットがクラッシュする前に、大方の民営化とIPOを済ませて、リスクを民間や海外投資家に移転しておかないといけない。ババ抜きでババを他の人に回しとかないといけないと言う事である。中国農業銀行が上場するのはその一環と言う考え方も出来る。一方で、CITICキャピタルが日本向けファンドを180億円調達して日本に投資すると言う話がある。こう言った話は、資本の円滑な海外シフトを徐々に管理しながら進めて行くと言う話である。その他、中国が日本の国債を買っていたと言う記事が一面にあった。世界景気減速懸念が出ると円と日本国債が逃げ場になる。中国の経常収支黒字、外貨準備の蓄積+欧州中心とした財政懸念→逃げ場・分散手段として中国からの日本国債への投資拡大、と言う流れが意識されると、元高と同時に円高が意識され易いだろう。一時期、日本国債を財政破綻にベットして売れないかと言った議論が盛り上がっていたが、そう言う長い目過ぎる観点でやるのは中々に難しい。日本の銀行だって貸出先が無い訳だから取り敢えず国債、と言う事になる。そうそう簡単に国債利回りが急上昇する訳では無い。

中国の話に戻すと、中国は2015年近傍から、労働人口は減少に向かい、一人っ子政策の歪みで高齢化社会を迎える事になり、人口動態の観点からも中国株は不利になる。中国銀行が増資を発表している記事が別途出ていたが、背景として、不良債権が蓄積している可能性もある。これらが一気に噴出する前に、それまでに大所のIPOとリスク移転は済ませておきたい、と言った考えを抱くのは、大株主として当然の発想のように思われる。

・上海の先物取引所の地位上昇。

Bloombergでコモディティ価格や在庫をLMEで把握していたが、今後は上海の先物相場の動向を良く見ておく必要がありそうだ。

・利回り革命と逆利回り革命の記事。

何か余り中身の無い記事だった。利回り革命とか逆利回り革命と言うのは、成長率と減配リスクの見合いの話だ。成長率が高いと見るなら見た目の配当利回りが低くても買うし、減配リスクが高いならそれを織り込みに行くから株の配当利回りが高くても売られる。それだけの話である。

配当利回り株を推奨する流れに昨今なっているようだが、その際は減配リスクにご用心を。配当利回りの高さでスクリーニングすると色々な企業が出て来るが、少なからずが減配リスクが結構ある感じの銘柄であり、そう言う場合は幾ら見た目の配当利回りが高くても買いではない。

一方で、キャッシュリッチで、FCFも結構安定していて、会社側も配当は配当性向等も見るには見るけど額も気にしていて極力減配しないように気をつけているとか言っていて、減配リスクが無いのに高配当利回りになっている銘柄は確かに安いねと言う話になる。短期のトレーディングでこう言うのはジミ過ぎてあんまり儲からないのだが、方向感が見えづらい時の逃げ場にはなる。配当利回りで銘柄を買う際は、バランスシートやキャッシュフローから観た観点と、資本政策の考え方についてのヒアリングは不可欠である。


・株価と業績の話。

鉄鋼株は軟調。やっぱりと言う感じ。中国需要減退、原材料価格の交渉が3ヶ月おきになる一方で円滑に価格転嫁出来るか不透明な状況もあった。これに加えて景気減速懸念から自動車や建材需要の不冴え等が意識されると、鉄鋼株はちょっとしんどい。内需関連はそこそこ。イオンはコストカットで良好。ビックカメラも良好。ビックカメラと言えば、ヤマダ電機の株が相当下がった。ワールドカップ需要も一巡だしエコポイントで相当需要にゲタ履いてる期間があったしと言う感じなんだと思う。考え方としては、もうサッカー日本代表も帰国したしこう言うのは織り込まれたと考えるなら買いを伺う感じだし、まだ悪材料、例えばIFRS対応のためにポイント制度の変更が必要になる等で客寄せしづらくなると言った事を考えるならまだ売りである。バリュエーションやチャートも見ながら見合いで皆様考えて頂けると幸いである。このサイトは投資判断を示す事を目的にしている訳ではない。

・石油精製業界の重油改質装置の導入率に関する規制について

これは目が留まった。元々コスモ石油は業界再編のターゲットになるんじゃないかと言う見方がくすぶっている銘柄のように思うが、そう言う見方が更に台頭しそうな話である。重質油分解装置への投資をやるのはキャッシュ負担の面からしんどいだろう。供給能力削減をするとなると元々限界サプライヤーでシェアが低いのに、シェアが更に落ちる。決断が問われる話である。

「市場・経済・金融関連メモ」のラベルで今後行うこう言ったメモは、全て「調査のとっかかり」「日々の情報入手の備忘録」程度でやろうと思っている。何らの投資判断も示していないし、金融商品の推奨を行う訳でもない。くれぐれも当該記事をもって投資判断をしないよう、各自の責任のもと、きちんと調査した上で投資判断頂けると幸いである。

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