2010年7月14日水曜日

米株決算、短期相場仮説、将棋と合コン、その他ただの雑談等


アルコア君も結構決算良かったし、インテルくんも2Qも好決算、在庫レベルも健全、3Q予想もソコソコいい感じ、R&DとかCAPEXも年間予想を少し引き上げてる感じで良好。

Bloombergが手許に無くポジションも取ってないのと、仕事としてフルタイムでニュースやチャートを追ってないのでちょっと相場とのシンクロ率が低めな感じでモノを言っているざっくり実感だが今の所の仮説としては、しばし買い回転で良いのかなと言う印象だろうか。木曜前場で結構上がった場合は、連休もあるし、木曜後場と金曜使ってポジションちょっと閉じる感じで考えて、来週以降は日本の決算見ながら考えるけど、会社側の為替想定の円高方向への修正なんかの悪い話はそろそろだいぶ織り込まれるし、米株が当面悪くなくてリスクアペタイトがグローバルに上がるなら為替の円高方向も一回落ち着くだろうしアク抜け上昇かなと言う想定で入る人が多いんじゃないかと言う印象である。欧州銀行ストレステストの話はCautiousな考え方も結構あるが、米国ストレステストの時の連想で、「幾ら増資が必要だと分かった時点で悪材料出尽くし」的に考えて居る人も結構多いのではないだろうか。何だか書いていて、やっぱシンクロ率まだ高くないなーと思ったりもするが。

おいおい、ちょっと前までアク抜けは日本の1Q決算後かなとか言ってただろうと思われるかも知れないが、まあ相場はそう言うものだと言う事で。米国決算で下方修正ガイダンスが出てなく、決算も思った程悪くない、インテルも欧州含めて在庫に問題そんなない、と言う新しい情報が入った時点で、判断が更新されているのである。

現場のファンマネがこうしてプロセスを丁寧に説明しないで唐突に判断チェンジをやる事が多いので、周囲(マーケティング担当者とか)は説明に困る事になるのだが、運用する側からすると客への以前やった説明に引っ張られて臨機応変さが無くなるのも本末転倒と言うか結局客にValueを届けられなくなるのでやっぱりどんどんチェンジする事になる。

と言うかこう言う思考をいちいち論理立てて左脳で考えている訳ではなく、条件反射でするようになる(経験が長くなりこなれて来るほど、何足飛びで直観的に反応するようになる。スポーツや自動車の運転同様、最初は意識してやっていたものを出来る限り無意識でこなせるように体に染み込ませて行く事で技能が上達して行くし、更に学べるようになる)ので説明が段々面倒になってくると言う側面もあるようにも思う(おっと本音が・汗)。いや勿論、お客様への説明も投資運用サービスを業として提供する限り大事ですし、ないがしろにしてはいけないのも重々承知してはおりますですがハイ(なぜかここだけ敬語なのはまあ、お察し頂きたい。お客様は神様!)。

ただまあ、外に公開する/しないは各人の判断にせよ、「言語化」を試みると言うのは非常に重要なプロセスではある。将棋の羽生名人もこの点指摘している。筆者は将棋はやらないのだが、将棋では試合の後に棋士が試合のポイント等を解説し合って反省するセッションがあるそうなのだが、これが勝敗抜きにして、棋士双方にとって非常に重要な学びのプロセスなのだそうだ(注)。これは筆者も頷く所大である。例えば今日も友人と合コンの反省会をした。何て真面目なんだろう筆者とその友人ってば。言語化による試合のポイントを総括する事で、学びに繋がるのである(真剣に「のである」とか文体で書いてると何とも言えない気分になるが)。

ああまた脱線してしまった。話を相場に戻そうか。ともかくまあ、こう言う細かい日々の微調整の相場動向については、意見が非常に頻繁に変わるので、余り参考にしないで頂けると幸いである。もう少し言えば、新聞やニュースで乱舞している「日々の相場見通し」等は、殆ど大した付加価値はない。外向けに宣言しちゃうと朝令暮改しづらくなるので余り外向けに細かい相場観を喋らないようにしている人も多いように思うし、マスコミ向けに相場観を話さないといけない人等は、「その時点、その瞬間における思う所」位で喋っている事が多い。新しい情報が入ればいつでも更新される前提なのである。気分的には良く分かる話である。

後はそうだなあ、実際相場に居ると、微調整ばっかりに忙しくなり大局観を見失う事も結構多いようにも思うので、この点も留意である。例えば週末なんかは日々の話系から離れてちょっと旅行でもしてリフレッシュしながら本、雑誌でも見て大上段大風呂敷系投資アイデアを考えるとか、タイムホライゾン長めに取ったチャートを眺めてみるとかするのは重要なように思う。これは筆者が現場でやっていた頃の反省でもある。毎日ガチャガチャやるのが仕事だと思ってしまうと、息の長いBig waveな投資テーマを見逃したり、勝負すべき所ででかいポジションを取れなくなる。

そんなこんなで、グローバルマクロGuysの友、Economistの購読も再開した。


とは言っても筆者の英語読解スピードはネイティブ対比でどうしても遅いので全部精読する訳ではなく、表題ぱぱっと見て、ちょっと惹かれたのは主要パラグラフだけ見て、マジ興味深いと言うのだけ全文読む、と言う方式である。グローバルマクロはやりたいんだけどやれるようになるかはまあ未定だが、日株だけ見て日株やるのと、全体見て日株見るのとは違うようにも思うので一応、と言う感じである。記事のクオリティが全般に良いのと、日本語ソースだと全然出て来ないニュースが結構あるので純粋に面白いと言うのもある。

効率を考えるのもある程度必要だが、効率ばかり追求すると日々の生活や仕事が殺伐と言うか殺風景なものになるので、「オチは無いけど楽しい」と言うのもまた、結構重要なように思う。

そして結局、オチなくメモが終了するのであった(爆)。


(注)参考書籍は以下。ぷーで暇なので読んだのだが、将棋のプロ棋士の思考プロセスが紹介されており、認知科学の専門家が解説していて非常に面白い。

4 件のコメント:

  1. たかとび7/16/2010

    お疲れ様です。
    ヘッジファンドの方はテクニカル分析とかして利益をあげる
    ことはされないのは本当なのでしょうか?
    自分も最近テクニカル分析には意味がないということを知り、
    じゃあこれからどうすればいいのか?と悩んでおります。
    今まで裁量でチャート見ながらトレードしており勝っている
    個人投資家のブログではチャートを見てブレイクアウトで仕掛けて勝つのが一番いいという方が多かったのでそうしてきたのですが、どうしても勝率が低いので市販されているシステムトレードのソフトを購入して利益が出るパターンを検証していたのですがこれまた無意味となり悩んでいます。
    とりあえずエクセルの関数の勉強をしてマルチファクターモデルと呼ばれるものに挑戦しようとは思っているのですが、
    優しく解説されている書籍とかご存知であれば教えていただければ幸いです。

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  2. コメントありがとうございます。

    回答から申し上げますと、本当ではありません。ヘッジファンド等の機関投資家も、チャートは見ています。チャートを全く見ない、完全に無視する、と言う人はむしろ少ないのではないかと思います。

    ただ、大概の人はファンダメンタルとチャートの組み合わせ等で全体的な判断を行っているようにも思います。例えば筆者の場合、マクロトップダウン、ボトムアップの企業調査、テクニカルの組み合わせです。

    マルチファクターモデルですが、こちらについてはBarra等の機関投資家御用達のソフトで行う事が通例で、個人投資家でエクセルで行う事例は余り聞きません。また、マルチファクターモデルに基づくクオンツ運用の過半が儲かっていないように思いますので、この点は付記しておきます。似たようなファクターを使って似たような事をしているプレーヤーが既に沢山居る、ファクターの感応度が安定しない上に次にどのファクターが効くのか予測が難しい、ファクターを沢山列挙して最適化すると結局過去の相場付きのカーブフィットになってしまいワークしない、等等が理由のように傍から見ていると感じます。一方で、儲かっているクオンツファンドが何をしているのかは、完全部外秘で、外からは分かりません。

    書籍ですが、エクセルでどこまでやれるか探究したいと言う場合は、

    「ExcelとVBAで学ぶ先端ファイナンスの世界」

    と言う本をAmazonで検索してみると良いと思います。

    結局の所、投資やトレードに絶対儲かる「聖杯」はありません。各人に合ったやり方と言うのがあり、それを見つけられると良いのではと思います。

    たかとび様の今後益々のご活躍を祈念致します。

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  3. たかとび7/16/2010

    返信どうもありがとうございます。
    ひょっとしたら土屋さんかなと思っていましたw
    こんなに丁寧に答えていただき恐縮です。
    本当にどうもありがとうございます。

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  4. いえいえ。あくまで匿名、無名の「元」職業人投資家からのコメントでした。

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