2010年7月7日水曜日

本日のメモ:一人当たりGDP$3000で贅沢食が普及し、$5000で医療機器が普及する事の含意

本日は掲題の話題。本日の日経新聞で、医療機器の南米進出が載っていて、一人当たりGDPが5000ドルを越えると医療機器の需要が増えるそうだ。

一方で、一人当たりGDPが3000$を越えると肉や卵や乳製品と言った動物性たんぱく中心の贅沢食が普及し始める。例えばビール関連でアジア展開を図っているビバレッジ関連株だとか、中小型株だとチョコレート用の油脂なんかを作っている不二製油2607が「一見内需プレーヤーに見えて新興国関連株」として時折テーマ化したりもした。

昨今必要に迫られて健康オタクの筆者から言えば、こう言う事だ。一人当たりGDPが$3000を越えると、メタボやら成人病やらガンになりがちな動物性たんぱく中心、アルコールやたばこと言った嗜好品も取り始めるような不健康な食生活が普及し始める。そして一人当たりGDPが$5000になった頃にはメタボや成人病患者、あるいはその予備軍で溢れ変えるようになり、彼らがそれなりの所得を稼ぐようになっている事から、高度な医療機器を導入してペイするようになる。そしてテルモ4543やオリンパス7733なんかの株価は上がるのかも知れないが、こう言う現実をもって「GDPが上がって良かったですね、経済成長って素晴らしいですね」と言う事になるのかどうか、と言うのは一般の人もそうだし、経済学者や金融マンもちょっと考えるべき事柄である。生産活動や粗付加価値さえ増えれば何でも良いのかと言う話である。

そんな訳で、一人当たりGDPが$20000位を越えたら、食習慣を玄米や無精白の穀物、野菜や海藻中心のマクロビオティックに移行する必要が出るだろう。高齢化社会も進むし、不景気の度に財政拡大だの大き過ぎて潰せない銀行セクターのケツ拭きだのしているうちに厳しくなってしまった先進国各国の財政事情を考えれば、国の医療保険負担が増えるのは溜まらない。民間にコストを移転した所で、家計のサイフの大きさには限界があり、新興国と違って先進国はどう頑張っても成長余地も小さくなり成長率も下がっているから、肉食わして牛乳がぶがぶ飲ませてモーレツに働かせながら国民のサイフをでかくして一方で国民を成人病やメタボ漬けにさせて医療費も多くさせて医療関連ビジネスも成長してGDP高成長だぜおっしゃー!と言うマッチョな(?)戦略も取れない。つまり先進国の場合、国が負担するにせよ家計が負担するにせよ医療費を負担出来る額には限界がある事を考えれば、病気自体にならないようにする事、未病の概念が重要になるだろう。アメリカなんかで日本食ブームになったりしているのは、そう言う流れである。中国でも高齢化社会化が急速に問題に今後なると思われるので、案外中国も「未病」「健康食路線」にシフトし始めるかも知れない。

マクロビオティック関連なら、ファンケル4921が玄米関連製品を販売している。給食を玄米にしたいと経営陣が言っているそうだが、ぜひやって欲しい。キレる子供だのが相当減るだろう。筆者からすると、なんで栄養が一番あって素晴らしい所を削ぎ取って白米にしてしまうのかが不思議でならない。米は玄米で食べれば白米では得られないような栄養素が沢山摂れるし、慣れれば結構旨い。

あと牛乳を毎日沢山飲めと言うのも、肉や卵を沢山食えば滋養があって強くなるとか言うのも完全に間違っている。経済発展の段階を考えればアジア他新興国の乳業や食肉関連株は中期で買い回転なのかも知れないが、既に先進国から高齢化社会の成熟国に向かいつつある日本における国民の健康を考えれば、乳業関連と食肉関連株はみんなショートで然るべきである。今は戦後の栄養失調等が問題になるご時世ではない。乳業や食肉の役目は終わりつつある。少なくとも国内で成長はし得ないし、国民の健康を考えるとxx乳業や○○ハムの国内業績がうなぎ上りに上昇するような事があっては、メタボやがんや成人病やの患者の対応で医療費がパンクしてしまうので困る。xx乳業や○○ハムにおいては、キリンHD等が推し進めている海外M&A等による海外展開、特に新興国の攻略と言うのが残された道なのだと思う。あるいはダノングループ等の海外大手食品会社の傘下に入ってしまうとか(ダノンはヤクルト2267の大株主だったりするので、全く荒唐無稽な話ではない)。

では製薬メーカーはどうよと言う話だが、西洋医学はこう言った慢性系の病気に対しては本当に無力であり、食生活含めた生活全般の改善こそが重要である事を考えると、製薬会社が儲かってくれても困る。どのみち国の医療費負担が出来なくなるし家計の医療費負担には限界があるから製薬会社についても数量は伸びても単価は上がらないだろう。製薬会社も国民の不健康を期待して間違った栄養指導や間違った健康法等を流布しても必ずしも儲かる訳では無いから、この点は紳士になって頂いて欲しい所である。戦後に米国を習って導入されたと思われる日本の栄養指導法は完全に間違っているように思う。

一方で、当の米国は1970年代にマクガバンレポートと言うレポートが出され、肉や乳製品の取り過ぎに注意を促す一方で、日本食が機能的に優れている事からそれを参考にして、野菜や海藻、魚介類中心の食生活を推奨している。当の日本人自体が日本食の素晴らしさに気づいていないとは皮肉なものである。この流れで海外で日本食ブームが今後もっと本格化すると考えるなら、海外で醤油を売っているキッコーマン2801、同じく豆腐の拡販をしようとしているハウス食品2810である。しかしこう言うテーマが業績にイマイチ結びついていないのが投資を考える側としては残念な所である。

更には、健康のキーポイントになる腸内環境の改善を考えるなら、今日の日経で一日3000万本突破なるニュースが出ていたヤクルト2267である。実際の所は経口で乳酸菌の類いを取ってどの程度効果があるのかは微妙な所もあるそうだし、乳製品で乳酸菌を摂るのは「次善の策」だと言う話もある。みそとかの発酵食品から摂る方が良く、牛乳や乳製品は分解されづらく体に良くないと言う事を提唱する医者や健康食研究家と、ヨーグルト等の乳製品経由の乳酸菌摂取も良い事だと言う医者や健康食研究家と意見が分かれている面がある。自身の経験も合わせた全般的な印象としては乳製品は少なくとも摂り過ぎると確実に体に良くないようには思うが、確かに適度にこの手のサプリを摂るようにしていると調子は良いのも確かである。

こーゆー話って、話半分だと面白いんだけど、リターンには殆ど繋がらない(爆)。でもまあ、こう言うのが元々の株の面白さなので、ちょっと紹介しておいた。

(注)食生活関連の参考図書は以下。健康が気になるかた、ちょっと仕事し過ぎで食生活とか疎かにしているかもなと気にされているかたは、ぜひ「筆者みたいにトイレが血だらけになって慌てふためいて病院の緊急外来行ったりする事になる前に」どうぞ。

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