2010年8月6日金曜日

国債の歴史:凄い本だ。


本当に凄い本。ニ段組みで500ページもあるので仕事していた頃はついつい読まずに居たが、ぷーになって良かったと思わせるに十分。証券化は遡る事12世紀のジェノバから行われ(サブプライムショック等で有名になった証券化だが、金融工学が発展した最近になって初めて発明されたスキームでは、実はないのである)・・・世界初の国債は英国の名誉革命により起債される事になり・・・英国とナポレオンの帰趨を分けたのは国債の発行力・国の信用力の違いにあり・・・云々。17世紀以降の西洋史や明治維新以降の日本史をクレジットスプレッドの拡大/縮小のグラフ等参考にしながら追う事が出来る。もの凄い壮大なアカデミックなスケールで、かつ元々野村総研でリサーチをされていた事に由来するのだろうと思うが実務的な視点も持ちながら細部に渡る所まで研究されている。学者の研究とはかくあるべし、これは実務家が片手間で書くのでは絶対出来ない、と感嘆させられた、永久保存版の一冊。毎ページが発見と洞察に満ちており、久しぶりに毎ページが線で一杯になっている。夏休みのお供にどうぞ。

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