2010年8月10日火曜日

メモ:毎日エコノミスト2010/8/17−24合併号より


○円が高いんじゃなくてドル安。

見ての通り。FRBが国債買取を決めた(いやー、結構「一線越えてる」感じしますなー)ので、もうちょっとこの傾向と考えて良いだろう。ちなみに、なぜ中央銀行が国債を買うのが一線越えてる感じなのかと言うと、政府が国債を大量発行して中央銀行がお札を刷って国債を買うと言う事をやっていると財政規律が無くなるからである。

○サービサー。
東京債権回収が特別清算。サービサーで上場会社は、山田債権回収4351とかニッシン債権回収8426がある。

○世界経済危機白書。
何と言うかまあ、とっても分かり易くもショッキングなツナミの絵だ。
各国の政府債務が膨張していて、これ以上はしんどいですよーの図。
上記は過去はレバレッジ急拡大で好景気を謳歌して来たけど、今後はそうはいかないよーと言う説明のために付された図。しかし、店頭デリバティブは09年で戻っている。
ストレステストを厳しくしたら、欧州の31の銀行が引っかかりますよの図。これはもう相場に織り込まれている話だろう。
FRBの保有資産が膨張し、今回のFOMCでもMBS償還で入ったキャッシュで国債を買う事が決まった。景気回復感が見られない限りは、FRBがバランスシート圧縮に動く訳にはいかない。当面バランスシートは膨張したままだろう。米銀の破綻が増えているのは懸念点だ。
もう見飽きた感もあるが米国の景気停滞を示すもの。住宅価格が上昇に転じたのは素直に喜ぼう。不動産価格は銀行の担保になるので、不動産価格が上昇に転じると言うのは貸出拡大の契機になる。
カリフォルニア州の失業率は高止まり。中産階級が居なくなってしまっているそうだ。
欧州圏も財政出動は出来ませんよと。
住宅価格の推移。アイルランド、スペイン辺りの不動産価格が低迷しているのは要注意。
スペインは何だか日本のバブル崩壊後みたいだ。
これは当たるかどうかは分からないが結構面白い記事なので紹介。上記のマクロ景気指数と言うのは、中国経済景気観測センターとゴールドマンが恊働で作成したもので、中国国家統計局が発表。100より高ければ好景気、低ければ不景気。指数が83.3〜116.7だと景気は安定、これより上だと景気は過熱、下だと後退。判断の変化を反映して随時過去に遡及して修正される。内訳としては、固定資産投資、輸出入総額、都市民1人当たりの可処分所得、金融機関貸出、マネーサプライ(M2)、工業生産指数等の10項目。中国政府は、これを参考にしながら、宏観調控を行う。例えば、景気過熱時に小規模高炉のスクラップを強制するとか。

上記論文の筆者によると、中国の景気は中国共産党の全国代表大会(党大会)の開催年にピークを迎える循環があるそうだ。これは各地方の書記に就いている党官僚が、党大会前後の昇進を狙って、開催年に固定資産投資を集中させ、ノルマを越える経済成長を達成しようとする事が大きな理由なんだそうだ。でもってその翌年には景気引き締め、調整が来る事が多いとの事。

で、筆者によると次の党大会が2012年で、ここで中国景気がピークになるようにして来るだろうと。でもってその前年の2011年は10月10日が辛亥革命100年記念だから来年も好景気にしてくるだろうと。そうなると景気過熱を防ぐために今年は景気引き締め傾向にするだろう、との事。だから今年下期から来年始めにかけて行われるだろう景気引き締め、宏観調控は相当厳しいものになるだろう、と言うのは上記の筆者の読み。

うーんどうだろう。2011年と2012年の話は参考になるが、だから今年下半期抑制する、と言うのは微妙な所と思う。既にグローバル経済はとっても微妙な状況にあり、中国が景気引き締めに動いてしまったら完全にグローバル景気後退になる。欧米からもそれはよしてくれと言うプレッシャーはあるだろう。それに、国際金融のトリレンマでちょっと以前も書いたと思うが、元が強くなり過ぎないようにある程度安定を保つためには、米国の金融緩和に逆行して金融引き締めを行うのは難しい状況にある。ブログの筆者たる小生的には、今年後半に中国が大規模な景気引き締め策に出ると言う意見には反対である。

上記は労働争議の話。中国経済の新たな死角、とあるが、悲観的過ぎる。中国の所得拡大、内需拡大の当然の過程であり、中国の内需拡大が世界経済を何とか支えている。中国の労働者に権利意識が芽生えて所得拡大に繋がる事は世界経済が順調に運行する上で重要な事だ。
日本のマクロ統計の弱さ。これも見飽きた感がある。
エチレンや粗鋼生産が欧州危機で調整長引く懸念があるそうだ。さあどうでしょう。

新興国は好景気だがインフレ懸念があるからああ怖い怖い、だそうだ。これはちょっと悲観的に書き過ぎだろう。景気が回復してもインフレ怖いと言うのでは、いつ喜ぶんだろうか。インドは最近利上げが相次いでいるので景気減速は考えておくべきだが、ブラジル等はインフレを上手に抑えながら上手くやっている。

結論としては、こう言う非常に悲観的な記事が出ているうちは、まだ買いタイミングを伺う時だろう。本当の売りタイミングは、世の中が楽観一色に何となくなっている時である。しかしまあ、こうやってモノを考えるきっかけになるので、こう言う記事は良いと思う。

○日本の港湾改革。
地位は落ちている。日本の海運会社に関しては、「はあ?今更ですか?」と言う感じらしい。日本の海運会社は既に海外の港湾をフル活用しながら事業を行っているため、日本の港湾の競争力と業績は余り関係ないんだそうだ。海運業者曰く、そもそも日本の製造力の競争力が増して、日本から荷物を出入りさせるニーズ自体が増えないとどうしようもない、つまり法人税の減税とか外資系企業の誘致とか、製造業の国内設備投資促進策と言った事とワンセットで港湾改革も取り組まないと意味がない、との事。これは中々的を得た意見だと思う。

上記で行くと、港湾改革自体は海運株には比較的ニュートラル。港湾改革で勝負するなら、山九9065等の港湾物流関連銘柄だろうか。

○すごいぞ日本の宇宙技術。

日本頑張れ。こう言う予算は絶対削ってはいけない。長期の日本の技術開発力、製造業の競争力、更には国防能力にも関わるからである。ロシアや中国に負けていてはいけない。

三菱重工業のH2A。文系の筆者は「秒速5センチメートル」の種子島の情景が浮かんでしまう。成功確率は高いようだ。
中国の人工衛星打ち上げ回数が増えているのが気になる。製造業の技術力の底上げ、軍事力増大を意識している面もあるだろう。

ロマンですなぁ。宇宙飛行士。こう言う仕事は本当に憧れる。
宇宙開発関連にはがっつり使って欲しい。先述の通り、国の防衛力、超長期での日本の製造業の技術開発力の底上げに繋がる重要な予算である。加えて、JPモルガン北野ストラテジスト曰く「意気消沈」している日本人に希望をもたらす意味でも重要である。
機動戦士ガンダムが好きな筆者的には、こう言うのは大好きである。そのうち、宇宙世紀とか始まって、ニュータイプとか出て来て、0077年にアムロとシャアが出会って、、、と言う話題はここまでにしておこう(汗)。
宇宙開発関連銘柄の一覧。これは良い表だ。筆者は株を通じて世界を見ている。これが楽しい。

○日本の対中直接投資。
第四次ブーム到来か?だそうだ。
これを見ると、日本が価格競争、大量生産系の製造業を続けるのは完全に無理である事が分かる。また、バングラデシュがユニクロの工場進出等で注目を浴びている理由も良く分かる。

○今週の北野先生。
円高といっているけど、今まで円安ボーナスだった訳で、ノーマルに戻っただけだと。貴重な指摘である。

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