2010年8月9日月曜日

○メモ:日経ヴェリタス2010/8/8号より。


○先進国の需要不足を新興国が補うが、「ニューノーマル」であり、先進国の穴を新興国が全部埋める事は出来ない、の絵。

大変分かり易い。先進国は需要不足でデフレ懸念、金融緩和傾向、通貨安傾向。新興国は需要旺盛、インフレ懸念、利上げ傾向、通貨高傾向。当面続くテーマだろう。とは言え、株価は例えば日経平均で言えばリーマンショック前の18000円を大きく下回っている。18000円まで回復するとは筆者も思えないと言う意味では上記の話には賛成だが、短期的に見ればこう言う「不安論」が支配的なうちは株価の暴落は無いと考えて良いとも思う。

企業のもうけ、家計に及ばず。これが及ぶかどうかと、日本の場合今まで新興国にばかり設備投資して来たのが国内設備投資にも及んで来るかがポイントだ。
見ての通り。経済状況を反映している。
価格転嫁は遅れているが、それは過去の話だ。原料高一服メリットもあろうし、住金においては石油価格の堅調、BP石油流出事故による高品位のシームレス管需要の見直しと言った恩恵もありそうだ。
上記はキャノンの業績。国内の停滞が目立つ。1Q決算を見ても、ITソフトウェアの決算不調が目立った。春先上がって夏に息切れ、と言うITソフトウェア業界の季節性は相変わらずなのかもしれない。

○企業紹介:コロワイド。

個人的にはコロワイドみたいな寄せ集め会社を買うよりも、居酒屋はワタミ、イタリアンはサイゼリヤ、大衆中華は王将フード、と言った買い方をする方が好きである。しかし、上記の通り停滞している資産効率がファミレス流運営で改善すると言う事であれば変化を買うのもアリなのかも知れない。しかし、Valuation的にそんなに安いとは言えない面もあるし、外食産業でわざわざ限界サプライヤーを買うような回復局面にあるのかと言うとやや疑問の面もある。

○そろそろ景気敏感株を買う事を考える頃か。

野村證券も遂にブリッシュから降りたと。こう言う時から、買いタイミングを考える事になる。

○イールドスプレッドで株vs債券では株が割安。

余剰のマネーが殆ど国債に流れているのでこう言う状況になるのだが、株と国債で比較すると株がかなり割安である、と言うのは頭の片隅に入れておいて良い。

○銘柄紹介幾らか。
ロシア発の小麦価格高騰が、米国の在庫潤沢感等から直ぐに落ち着く、当社への業績影響は軽微だ、と考えるのであれば、買いで考える銘柄である。コメントにあるような「デフレ経済下では販売数量の下ぶれ懸念が強い」と言うのが当てはまるとは思わない。単価は落ちるが、ヤマパンの安価なパンはデフレ経済下では結構選好されるだろうから、デフレ経済下では数量は増えるだろう。せめて単価の下ぶれを懸念して欲しいと思う。

以前にも羽田特集を紹介した通り、話題になっている。確かに、まだ相場テーマとして続いてもおかしくないかも知れない。調整を見て買って行くのはアリかも知れない。

○良く分かるIFRS
こう言う教育的な記事は大変に良いと思う。



基本的に会計制度は企業価値には影響しない。企業価値はキャッシュフローの現在価値であり、例えば研究開発費を資産計上するか費用計上するかや減価償却の方法はキャッシュフローには中立だからである。

とは言え、計測の方法が変わると市場参加者の認識も変わり、市場参加者の認識が変わる事で企業側の行動も変化する、つまり認識や思考の変化が現実の結果の変化ももたらし、結果として企業行動や企業価値にも変化をもたらし得る点は注意が必要だ。

例えば、上記の通り、包括利益に持ち合い株や年金資産の価値変動が反映され、マーケットもこれをチェックするようになり、包括利益のボラティリティが大きい会社を避けるようになると、企業の持ち合い株の売却が盛んになったり、年金資産の株式ロングオンリーから低リスク資産へのシフトが起き得るだろう。「IFRS導入に伴う、企業年金の低リスク商品へのシフト」と言うのは、ヘッジファンドの日本の企業年金への数少ない売り文句になっている。全体としては株には売り圧力なので注意が必要だ。

○優待株講座再び。
日経ビジネスの記事の使い回しのようにも思うが、再掲しておく。
株のピックの腕に加えて、オークションでの高値売却の腕も問われる。個人投資家で手間を惜しまないかたは、面白いアノマリーだと思うので挑戦してみて欲しい。

こう言うのはヘッジファンドでも規模が小さいとやったりする。筆者も、大手の機関投資家からヘッジファンドにシフトした際、上記のようなプライスアクションを無視してトレードして失敗した事がある。個人投資家の手掛ける比率の高い優待関連銘柄は、個人投資家のプライスアクションを活用するのは大切な事である。

○Next Chinaの紹介:バングラデシュ。

ユニクロがソーシャルビジネスを展開してまで定着を図ろうとしている国だけに昨今相場も好調である。案外人口も多い。ベトナム等と同様、Next Chinaとしてリスクマネーが集まる国と言えるだろう。

○国債のデュレーションの大雑把な計算。
こう言うのは知っておくと便利である。短期債=低デュレーション低リスク、長期債=高デュレーション高リスク、と言う特徴を押さえた上で、マネーや景気の状態に応じてどう言ったプライスアクションが起きるか、イールドカーブの形状変化が起き易いか、と言う教科書的と言うか典型的なビューを持っておく事が大事である。

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