2010年9月7日火曜日

火災報知器が鳴った:その時どうする?


つい先だって、朝、何か煩い音で目が覚めた。音は外から聞こえて来る。何だろうこれは。
ジャージのズボンにTシャツのまま外に出てみると、何と火災報知器が鳴っているではないか。これはびびった。

先ずは、携帯と財布だけを持って、着の身着のままで階段でマンションの外に出る。こう言う時にエレベーターを使ってはいけない。階下が火災の場合はエレベーターの中で丸焦げになってしまう。

そんなに大きなマンションではないので、まずは外から全ての部屋を目視する。煙の出ている所は今の所は無かった。ちょっと時間がありそうだ。誤発報の可能性もあるので、119を呼ぶ前に、マンションの管理会社に電話をして、担当者に至急確認頂く事にした。一方で、少し時間がありそうなので、部屋に戻って可能な限り荷物をまとめておくことにした。

えーとこれだけは有って欲しいもの。1、命。2、貴重品。3、保全可能な範囲での財産。そんなとこか。まず火災保険の契約書面を取り出す。後はパスポート、保険証、貯金通帳の類いだ。次いでPC。仕事道具も、音楽等の娯楽も全部ここに詰まっているのでPCは重要だ。後は、、、あれっ、これだけか。家財道具や服なんかは火災保険が降りればそれで買えばいい。これらを鞄に詰めて、服を寝間着から普通の服に着替えて、サンダルでなく運動靴をキチンと履いて、携帯と財布を持っている事を確認して外に出る。管理会社から人が中々来ないので10分ごとに催促する。お宅の管理物件が全焼してから来ても遅いんですよ、早く来てください。外から部屋の目視を続ける。煙が見えたら即119番を呼べるようにするためだ。

・・・40分後に管理会社から人が派遣された。近所を通りがかったのか、警官も来て居た。報知器の発報源も確認された。概ね誤報であろう事が確認された。一件落着。

それにしても驚いたのが、住人は殆どが、報知器が鳴っていても自宅にずっとおり、消防も管理会社も呼ばず、何もしていなかった様子である事だ。本当の火災だったらどうして居たのだろうか。これは筆者の感覚からしたら信じられない話だった。

ブラックスワンは思ったよりやって来るものであり、一発ヒットしたらひとたまりもないようなイヴェントはとにかく避けないといけない。しかも、普段なら住んでいる物件が火災である確率はほぼゼロだが、火災報知器が鳴った時点で、居住物件が現在火災である確率は急上昇する。誤発報である確率が70%あったとしても火災である確率は30%になる。そして、火災であった条件における「ボヤで終わらず大きな火災になる確率」は、当初は低いけれども時間とともに急激に拡大している。30%×X%(時間経過と共にXは急拡大)の確率で生命や財産に破滅的な損失を被り得ると言うのは、例えば相場で言うなら相当に危険なポジションである。即刻逃げないといけない(相場なら、幾ら損が出ていようと即刻ポジションを閉じないといけない)。

再び部屋に戻って良いのは、管理会社に誤発報である事を確認して貰う事で火災である確率がゼロ%である事を確認出来てからか、時刻経過が応分に経過しても煙や炎がどこからも確認出来ない場合である。例えば3時間経過しても煙一つ出ていないのであれば、誤発報である確率が70%ではなく95%以上だと考えて構わないだろう。仮に実際火災であれば、上記の「ボヤで済んでいない確率X」はほぼ100%まで上昇しており、火の手や煙が相当回っていておかしくないからである。

つまり、火災報知器が鳴った瞬間と言うのはとにかく優先順位の高い順に1命、2貴重品、3保全可能なだけの財産保全、の打ち手を可能なだけ打って逃げるべきである。それから状況を見て部屋に戻ると言うのが最適解だ。こう言うのは頭で考える話ではない。相場の仕事をしていたら、生理的に体が先に反応出来て然るべき類いの事である。

何はともあれ、実際には火事ではなく、防災訓練も出来たので、まあ良かったとは思う。それにしても、こう言う反応を無意識的にやれるようになっているのは、相場のお陰だとつくづく実感した。相場から学ぶ事は実は色々あるのだ。感謝。

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