2010年4月17日土曜日

むはー

近所のカフェバーでやってたハワイアンミュージックのライブを2杯くらい飲んでちょっと楽しんでから、久しぶりにExcelで「モデラー」した。起業する友人へのボランティアで、資金繰り予測&管理のモデルを作成中。

今日で一応、製品ごとの収支を計算&シナリオ分析と言うか感応度分析と言うか出来るようにする所までまず完了。久しぶりにExcelのテーブル機能だの、IF関数の入れ子だの、OFFSET関数だの、3D等高線グラフだの使った・・・。一部関数が複雑になってしまったが、出来る限りメンテナンスフリーにするために、VBAは使わないで済ませた(注1)。むはーっコンビニでビール買ってこよっと(注2)。iTunesでトランスだのハウスだのがんがんにかけながら無言で作業に没頭する快感を久々に。。。こう言うの好きなんだよね。。。ぷーだけど職業病か。

某君、村上春樹の1Q84もちょっと読んじゃってはまっちゃってるけれども、いちおうぼちぼち働いてるっすー(冷汗)。月が二つ見える世界で生きて、、、は無いはずだ、一応(^^;)。ノリ的に月が二つ見えるとか、猫の世界とかと類似系な日常(普通の会社員と程遠い)を最近過ごしてる気もちょっとするし、小説の世界と現実の世界の狭間が曖昧になってくる感覚がする(これが小説読んでいる時の良い所である)。しかし現実と小説の世界の狭間なんて、きっと元来とても曖昧なものなのだ。たぶん(注3)。無職になって人生通算で1783本目に開けた缶ビールの価値と、学生時代の頃に大学にも行かず当時行きつけのバーで78杯目に飲んだブルーマルガリータの価値の狭間が案外曖昧なのと同じように(注3)。

そんな感じで、皆様良い日曜日を。

(注1)これはモデラーのテクニックである。逆に、政治的な会社で職務やValuationのプロセスを出来る限りブラックボックスにして自分の存在価値を無駄にアッピールしたい場合はVBAをわざともって回ったコードで組んだ上コードの閲覧にパスワードを掛けたり、関数を入れ子の入れ子の入れ子みたいに難しくしたり、わざと関数を切ってVBAを回してなま数字をインプットするようなプロセスを計算過程で入れたりしてロジック不明にするのがポイントである。。。って、前途有望な若者も見ていると言うのに、こんな邪道な教育しちゃ、いけませんな(汗)。管理職の側からすると、部下に「可能な限りVBAを使わんで」「可能な限り関数をシンプルにして、かつ手打ちインプット部分と関数部分を分けて、ロジックが分かるように、メンテが楽なようにお願い」「でもって引き継ぎ可能にね」と指導するのが肝要となる。

(注2)自己満である。恐縮である。

(注3)ちなみにこの部分の文章には何の意味もない、ただの言葉遊びである。「・・・かもしれない。たぶん(適度に知的な事を言っている雰囲気をしながらボカす)。」「・・・は○○○なのだろう。×××が△△△のように(これも適度に気の利いた比喩系だと好ましい)」「xxxx本目の煙草に火を点けた時、○○○の訃報を聞いた(数字を含めた軽い日常描写と、回数として人生で何度も無い類いの重い描写の対比をもってより深刻な方を際立たせる)」この辺は村上春樹の十八番であり、村上春樹ファンだと文章に影響が出るので比較的容易に把握可能である(1Q84のBook3が出て、多くの人が読んで、少なからずのブロガーが村上春樹調の文体になったりとかしたら、出版部数以外での定性的な面での氏の影響力の強さの現代的な証左となるかも知れない)。

ちなみに筆者は最近小説もあまり読まなくなってしまったし、ブログの雑文や株のメモの類いの文章以外昨今全然書かないし、教養からは縁遠い人間だが、手早く文学的教養があるふりをしたい場合は以下を推奨。知的教養人になったかのような気分に一瞬なれて、結構面白い。

2010年4月16日金曜日

米国労働市場の現況 その2

別の米国のヘッドハンターとも話をした。
米国の労働市場についてその2である。

基本的な内容は前回と同じだった。

加えた所では、「アメリカに、敢えて得たいような仕事、大いにキャリアアップに繋がるような仕事は恐らく以前程無いと思う」との事。日米の人材を繋ぐ事を生業としていてはヘッドハンターも商売が成り立たないので、最近エマージング国関連の人材仲介に手を広げているとも。なるほど。

流れている案件の話など聞いてみても、コストとリスクが高いとか、グリーンカード取得者と競合したりとかして非常に厳しい一方で、それに応じる程のリターンは確かに全般になさそうな印象も受けた。言ってみれば筆者にとっては大した案件は確かに余り無かった。まずはアメリカでMBAでも取って、、、と言う事例も紹介されたが、今さらと言う感は否めない。世の中の潮流としても、筆者のもう若くない年齢的にも。キャリアの寿命が40歳(勿論この後も概ね仕事はするだろうが、キャリアのピークはこの辺で終了)とすると、ここからの2年とか3年を無駄打ちするのも少し勿体ない(本当に引退してから金融とかビジネスと全然関係ない学問、例えば文学とか芸術とかで勉強したいみたいのはちょっとあるが)。今さら筆者が米国に行くとか住むとか言う事に対してそこまでの情熱もご縁も感じていない自分にも気づく。

マクロの面で見てもアメリカからアジアに世界の重心がシフトしている事を考えれば、親の都合や配偶者の都合等でグリーンカードでも持っているとか、高校や大学時代から学生時代を米国で過ごしたとかで米国在住歴が長いならともかく、筆者のような立場の人間の場合、東京からアジアを見据える方がアメリカから結局日本株を見るよりはまだ展望があるようにも思った。時差も大きいし。税金だって高いし。長期で見てドルと言う通貨で所得を貰う事が特段有利とも思わない(勿論短期的にドル高になる事はあるだろうが、労働すると言う時間軸の中長期で趨勢的に見た場合と言う事)。ジム・ロジャーズはシンガポールに移住してる位である。メシもやっぱり日本やアジアやヨーロッパの方が美味いしなぁ。話を聞きながら、東へ向かう事には無理と違和感を感じたり。後は北に行くか、西に行くか、南に行くか、灯台もと暗しと言う事もあるので今の場所に注目するかである。この中で北については、ロシアの極東部と日本の親和性はかなり高いとは聞く。しかし金融拠点もないしロシア語話せないし、筆者が寒いのが苦手なのも問題である。そうなると、西か、南か、灯台もと暗し大作戦か、の3通りである。シンプルである。

しかしまあ、こう言う世の中の状況や自分の気持ちを確かめられたと言う意味では有益だし、米国拠点のヘッジファンドの東京・アジア進出情報等が幾らか聞けたりと、無駄ではない面もあった。情報の網は広いに越した事はない。時間を割いてくれたヘッドハンターにもその点感謝したい。

2010年4月15日木曜日

1Q84


(出所:新潮社)

1Q84のBook3が発売。
今日ゲット出来た。現在海を観ながら読書中。
ああ、何て至福の時。
同業者の皆様におかれましては大変多忙な折、ゆったりさせて頂いております(恐縮であります)。

一方で、最近中小型株が良く、不動産がレジデンシャルを中心にREITの増資や長谷工のMSCBの株式転換終了その他で投資余力が戻って来ていて戻り基調、スタバ等の「プチ贅沢系消費」の月次が昨今戻って来ていたので7453良品計画などいい感じ、その他設備投資の遅行系銘柄いい感じ、ゴム市況高くてブリヂストン5108とか軟調(ショートネタ)等等、解雇直前に考えて居たテーマが軒並みRealizeしつつあるのは何とも言えない微妙感(注1)。人生一周フルコースも終わって集中力もパフォーマンスも丁度上がり調子だったし、場中はReal time PLを見ずにセクターローテーションを意識しながら取材を多数行う事で投資アイデアや各業種の投資テーマや景況感を適時に把握しつつ、プライオリティの高い銘柄にはリスクリミット引っかからない範疇で結構高め位の踏み込んだポジションを取り、ポートの銘柄数を過剰に増やし過ぎずより良い投資アイデアが出て来た時点でプライオリティの低い枝葉を切り落とし、一方でマクロの把握やポジション管理、テクニカル面のチェックも適度にバランス良く行うと言う自分なりのスタイルも丁度掴む事が出来つつあった。社内のパフォーマンス順位も目立って良くも無かったが一方で在籍期間を通じて下位と言う訳でも決して無かった。それでこの結果と言うのはちょっと残念な面もあるし、もう少し続いて居ればと思う面も少しはあるのも確かである。

しかしまあ、こういう忙しない業界であるし、こういうのもまたご縁である。相場の仕事をして居る人間の思考特性として、「過ぎた事は全部sunk costとして過去のものとして処理され、今この瞬間から未来を考えた時のベターな対応だけに思考が集中される」と言う本能も自然と働く自分にも気づく(本当に相場からは色々教えて貰っていて、まあ面倒も多いのは多いが、basically and totally有り難い)。意識はもう「次」に殆ど自動的に向かっており、前職の日々は遠い昔のようである。自然の流れに沿って行けばそちらが良い流れなのだとも一方で思う。

それにしても、人生一周フルコースして、今は会社にも行く事なく、過去には夢のように思って居た「引退ライフ」をしばし過ごしながら、今後何をしようかなあ等と思いつつ、海べりのカフェやらで村上春樹の小説を読んでいる。さすがに見上げる空に月が二つは見えないし、今日は雨模様の一日で、外の海岸道路を走る車の雨の道路を走り抜ける湿った音が来ては過ぎるのみであるが、何と言うか、不思議な感じである。

それにしても、贅沢な週末である。
この贅沢具合を適度にシェアしたくてブログした次第。
皆様、近頃春なのに冷える昨今ですが、体調には気をつけて、良い週末を。

(注1)例によって、当該ブログでは投資勧誘、投資判断の提供等を一切行ってはございません。投資は自己責任で。当ブログを読む事により生じた一切の損失について、筆者は責任を負いません。Disclaimerでした。

米国労働市場の現況と、それに関して思う事。


この際何でもありだろうと思ったので、米国のヘッドハンターにもアポイントを取ってみた。

○中々厳しい状況

米国の日本人労働市場は中々厳しいようである。

・野村が米国でのプレゼンス拡大のために大量に人材を採用しているが、殆ど現地サービス拡充のための現地人の採用であり、日本人の採用は少ない。

・米国で仕事をするために必要となるH1ビザの発給については、2008年までは大いに過熱感があり、募集開始の4月1日で55000人分があっという間に終了してしまうと言う状況だった。一方で、2009年については12月にやっとスロットが埋まるなど、逆に企業側が海外からの採用を大幅に絞る、ビザのサポートを止める等の状況が起きている。

・日本から見た外資、米国現地の金融機関、ヘッジファンド、運用会社等については、移民枠を大幅に削減したり、一切ビザのサポートを受け付けない等の事態が起きている。景気回復感とは言ってもまだ10%内外の失業率がある上、新規でしかも海外からのワーキングビザ採用となると先行きに対してかなり慎重な事が理由である。やはり不況時には自国民の雇用が優先される。

・また、全体に米国の労働市場において、日本人の需要が落ちている。グローバルにおける日本の地位が落ちているため、例えば日本株のアナリスト、ファンドマネジャー、セールス等の人材需要が低下する一方、同アジア株、アジア人の需要が伸びている。日本に詳しくて日本語が話せると言う強みを使わずとも、グローバルでガチにやって行ける人材になる事が要求される。

・とは言え、最近採用活動が活発化して来て居るので、この点に期待してベストフィットを探す、と言う戦略になるだろう。

う〜ん、やっぱしジョブレスリカバリーin USなのねと言う事を実感させられる状況である。


○そりゃ正論なんだけれども、、、

「日本に詳しくて日本語が話せると言う強みを使わずとも、グローバルでガチにやって行ける人材になる事が要求」

・・・これは正にその通りなのだが、正直中々しんどい。筆者の経験も日本株しかないし、英語もネイティブではない。真にグローバルな人材になりたくとも、最初の参入部分で中々そう言う仕事を得るのは難しい。しかし確かに必要な事なのだろう。

今まで外資系金融機関のアジアにおける本部拠点が東京だったのも、日本株の運用者やアナリストに人員を大量投入していたのも、全ては日本が世界で2位のGDPを誇っていて、製造業を中心にグローバルで見てもキーインダストリーが幾つもあったからである。

P&G等の消費材の分野でも、彼らが日本に昔はアジアパシフィックの本部を置いて居たのは、日本市場は先進国でも最も消費者の層が厚く発達した市場なのでマーケティングの最前線としての価値があったからである。


しかし今や日本市場の証券売買の出来高は上海に抜かれる状況で、先物に関しては東工取などグローバル10位圏外である。日本企業のグローバルにおけるプレゼンスも全体に低下している。日本の消費動向は「ガラパゴス化」のきらいがあり、昨今熱い成長が期待される新興国の需要動向とは剥離してしまっている。P&Gはキーになる人材を兵庫県からアジアに移管して、今や最重要地域は日本ではなくAsia excluding Japanとの事である。

ヘッジファンド業界でも、米国株やアジア株と違って日本株の場合長期で見ても上方バイアス、ほおっておけば長期では上がると言うトレンドが無いため、L/Sでプラス15%以上のリターンを上げるのはアジア株や米国株に比較して遥かに難しい。長期上方トレンドがあるなら、ロングバイアスにしておけば基本線リターンは出易いのである。このようなトレンドが無い、あるいは下がるトレンドでL/Sで勝つのは難度が遥かに高い(注1)。結果として、高度な職人技が求められる割に、高度なんだけど派手なリターンが中々出づらいのでニーズが無い、と言う状況はそこここで見られる。日本人の運用者が全体で見て特段下手だとは思わないしむしろかなり微に入り細に入ったリサーチなり細かいアヤを取るようなトレーディング、あるいは景気循環に対する高度な判断が要るため、腕自体は全体で見れば比較的良い部類なのではないかと思う(注2)。しかしこんな所にもイノベーションのジレンマである。液晶パネルや家電をどんどん高度化していっても最後には最終顧客がその限界的な品質改善に対して対価を払わなくなり、元々安かろう悪かろうだったアジアのプロダクトが品質改善して売れて来るのと同じである。和製ヘッジファンドの苦境は、こう言う状況を反映しているように思う(注2)。

もちろん、日本の地位が落ちると言っても2050年でもGDPは世界8位(byゴールドマン予想)であり、先進国の一つではあり続けるだろうし、電子材料等の分野で世界的にもニッチトップの強い企業は幾つもあるし、別に生活が出来なくなる訳では無いだろう。イタリア人もフランス人もスペインやポルトガル人も、世界の中心からは脱落しても、ソコソコ心身豊かに生活はしているし、金融の仕事だってない訳じゃない。日本の株式市場だって最近堅調だし、ロングバイアスで中小型とか持ってたら勝てちゃうみたいなワンチャンス位短期的にもあるかも知れない。全体で見れば厳しくとも、ヘッジファンドと言うビジネスモデル自体の良さ、金融と言う大量のマネーの流れる所に居ると言う立っている場所の有利さから、個人ががばっと稼いで引退するチャンスも勿論今後もあり続けるだろう。そんなに人生焦る事はない。

とは言え、何と言うかこう、世界のありようが、徐々に、しかし次第に早く、構造として変化している事を痛感する。氷河が陸から移動して海中に落ちる時、当初は動いているかどうかも分からなかったのが、海に近づくにつれて加速して、最後には一気に崩落するような絵を見ているかのようである。この例えだと氷河が日本か。ちょっと物騒な例えをしてしまったが、似たような感覚である。

うーん、こんな事神妙に考えててもしょうがないっつう事で、ハワイで仕事でも探そっかなあ(笑)。冗談ですが(注3)。


(以下注釈)

(注1)下がるトレンドならショートバイアスにしておけば良いじゃないかと思われるかも知れないが、ロングとショートは非対称である。ショートの方が借株の手当が必要と言う制約がある。ショートスクイーズ・急激な踏み上げがある。リターンは理論上株価がゼロになるまでである一方で損失リスクが理論上無限大である。これらの理由で、ショートバイアスファンドと言うのは難度が高いのである。実際やるとその辺は実感出来るだろう。マーケットが弱いだろうなと分かっていても大幅にショートバイアスをかけるのは相当勇気が要るし、PLのボラティリティも高くなる。

(注2)最近筆者がヘッジファンドの特に日本株L/S関連の面接をしていて時折感じる違和感も、恐らくこう言った所から来ている。

微に入り細に入らないと勝てない上に、微に入り細に入る事による限界リターンが落ちている、微に入り細に入る事に対して最終顧客が対価を払わなくなっているつまりイノベーションのジレンマの最終段階に入っている、競合が過密になっている、業界が成熟してしまって自分の取り分のピザは殆どテーブルに残っていない。

こう言う事の反映が、業界の採用方針がMBAs的秀才や優秀なオペレーターが求められるようになりつつあるとか、競合が激しくなっていると言った事柄に対応するのである。どれも、産業が成熟して競合過多になり、儲からなくなりつつある時の典型現象である。

これから成長する産業、あるいは残存者メリットが取れる産業では、「やりたい」と言ったら「その気持ちだけで即Welcome」で、熾烈な経歴競争やクリティカルシンキング競争など、大体においてないものである。山を再生したりスタートアップの人の手伝いをしたりする事に久しぶりのExcitementを感じる、と言う感覚にも繋がるように思う。今は全然お金にならないが、アップサイドの余地を感じると言う事である。

とは言え一方で、霞を食ってはやって行けない。既に引退出来る位の資金量が手許にあれば当面持ち出しで構わないからスタートアップ専業で夢を追いかけるのも良いが、筆者の場合そうも行かない。この辺のバランス感覚が求められている事を痛感する。

何とかしてもっと大らかでピザが殆ど丸まる残っていて取り分のあるマーケットに入るか、あるいは成熟しつつある日本株の運用で何か新しい事やニッチなやり方を模索をするか、エッジを磨き上げていってより差別化するかしないといけないのだろうな。やっぱり。最近色々考えさせられる。

イノベーションのジレンマについては下記参照。産業がどのように成長して衰退して別のプレーヤーに取って代わられるのか、と言った見立てをするには非常に参考になる書籍である。


(注3)しかし10%位は冗談ではない面も無きにしもあらずである。

2010年4月12日月曜日

サムライスピリット(あるいはヘッジファンドスピリット)

最近、幸運にもボランティアで幾つかの話の支援をする運びとなった/なりそうである。

成熟業界におけるブレイクスルー系の起業の話が幾らか。成長産業で勝負するのも勿論面白いが、得てして非効率に運営されている成熟産業で新しい試みをする等のブレークスルーを狙うと言うのも中々興味をそそられる話である。
後は荒れて放置された山林の再生と、そこからキャッシュフローを生むにはどうすれば良いかについての話。

上場株のアナリストでは(キャッシュフローの予測は作るけど)細かい費用項目や入金出金の予測をする資金繰り表など作る事はまずないのだが、今週でその作成をする所である。ずっと昔に不良債権の評価をする際に過去の財務データが比較的詳細に取れる状態で資金繰り表の簡単なものは作った事があるが、なんせ大昔の話であるし、スタートアップで作るのは初めてである。少し勉強が必要そうである。

うーん、これぞ投資家。これこそがヘッジファンド。
久しぶりに気分が高揚する経験が出来そうである。

ぷーの時にこんな事していて良いのか?とも一瞬思うが(爆)、こう言う人生の節目だからこそ出来る話もある。

機会を頂いている皆様、心より御礼申し上げます。

2010年4月9日金曜日

違和感、予感、その他諸々

先週で何社か面談した。
思う事。

うーん、自分のプレゼンが非常にヘタである事を実感する。

某米系投資銀行のストラテジストは、正直ベースでもっと最適な友人が居るなと思ったので、面接の場でその人の事を紹介してしまった。面接の場で、「うーん、僕もまあ悪かないと思うんですけど、友達でもっと適任な人居ると思うんですよ」。こらこら、自己PRもっとしなさい俺(爆)。しかしまあ、適材適所と言う言葉もある。

ヘッジファンドは何社か受けたが、微妙な違和感〜大いなる違和感まで、最近違和感を感じる事が少なくない。

まずはキリキリ系。運用が大変なのは分かるし、短期でリターン上げないといけないのは分かるが、「資本主義Matrix」の下方循環末期の典型過ぎて、面接をした瞬間に居心地が悪くなり吐き気がしてくる類いである。先方は肩が随分力が入っていかってしまっていて、多分遠くないうちに体壊すかなと言う感じだった。こう言うヘッジファンドは長くは続かないだろうし、(先方も筆者をお断りのようだったが)筆者も勿論お断りである。どうか資本主義Matrixの下への循環を頑張って。南無三。

次にアロガント系。2次面接をすっぽかした挙げ句、「1次面接のケーススタディがつまらなかったから」と後日で連絡して来る始末。お人好しな筆者は先方が時間を失念したのか、忙しいのかなと思って2時間も待ってしまった。ビジネスだし面接落とすのは別に構わないが、面接は普通すっぽかさないだろうよ。2次面接の前に、「残念ながら貴意に添いかねて云々」みたいな連絡よこすのが普通だろう。社会人としての最低限の常識も、傲慢系米系投資銀行の何某などで勤務すると無くなってしまうのかも知れない。つまらないケーススタディだとご高説賜った某銘柄は適度に上がった。筆者にしては珍しく(爆)上手く下げが終わって悪材料が出ても株価が下がらなくなった辺りから美しく入れた話で、1ヶ月で15%位、セルサイドのカバーもばっちりで非常にCompetitiveな超大型株で取れましたけど、ハイハイつまらない話ですね。こういうのもこちらからお断りである。

後は、「優秀、優秀、ご優秀」を求める方向性。まあ筆者が「ご優秀」から程遠いのは認めよう。しかしそもそも、投資で勝つのに「ご優秀」である必要が一体あるんだろうか。いつからご立派なMBAsやら履歴書金ピカで、ケーススタディでのロジカルで素晴らしい説明やらMECEなクリチカルシンキングやらが問われる、面白みのない業界になったんだろうかここは。

結局の所、良いタイミングに良い場所に居るか居ないか、幸運を引き寄せられるだけの自己信頼と周囲と宇宙への愛と感謝があるかどうか、仕事のケミストリーとしては人間として相互信頼出来て良い化学反応が出来るチームが組めるかの勝負だと思うんだが、こう言う議論をする機会は中々ない。

投資家ってこんな世界だったっけか。バカバカしくて面白い事がしたいんだよと言っていたのはベンジャミン・グレアムだが、今まで面接を受けた限りでは、当初筆者が投資の世界に入るきっかけとなった「バカバカしさ」も「面白さ」もそこにはなくなってしまったように思われる事が最近少なからずある。最近感じる違和感は、こう言う所から来ているのかも知れない。

足軽の無名の老兵は去るべしと言う事かなとも最近思う。明治維新の近代の兵隊にサムライスピリッツやブシドーが消えてしまった事に嘆きながら、本棚にある宮本武蔵の「五輪の書」は埃をかぶり(注)、慣れない傘張りの内職でもするしかないかなとも自覚している。まあ傘張りみたいな、ひたすら無心に作業するのは筆者好きなので、それもいいかも知れない(^^;)。

その時は雨の日が楽しみになるような素敵な傘を作れるような、素敵な傘張り職人になろう。

人生の節目において、それを意識しながら色々な人に会うとその分だけ色々な示唆が得られる。今後を考えるに当たり、非常に示唆深い昨今である。

(注)本当に筆者の本棚で埃をかぶっている。投資にもビジネス全般にも通じる。名著。

2010年4月8日木曜日

ファイヤーその後

(出所:http://www.publicdomainpictures.net/)

さて、幸か不幸かファイヤーと相成ったので、ヘッドハンターと面談、後は面接を幾らか。
そこでバイサイドの、特に株のアナリストや運用関連を中心とした話で昨今の人材市場のトレンドを少々述べたい。

リーマンショック直後のような、「全く採用が無い」と言う状況は終わったようだ。
幾らか案件はある様子。少々ほっとする。

後は特徴として、日本国内の求人はさほど回復していない点、香港の案件が非常に多い点。

特にヘッジファンドにおいては、国内の和製ヘッジファンドは軒並みAUMの減少を余儀なくされていて余り採用がない。と言うか、もはや採用が出来る規模の在るヘッジファンドが余りない。日本に拠点を置いている外資や日系のロングオンリーも入れ替え需要が少々あるだけである。

一方で、香港ベースの大手やスタートアップでの採用ラインが少なからずある模様。
アジアの金融拠点の中心が、すっかり東京から香港に移ってしまった印象である。
英語が出来て良かったと思う一方で、中国語の勉強はこの2−3年でしっかりやっとかないとなと痛感。
学生さんや若いプロフェッショナルの方は悪い事は言わない、英語は絶対しっかりやっとく事、海外で通用するキャリアビルディングを意識する事である。日本の金融プロフェッショナルのニーズは今後確実に減るし、人余りになると思う。

Job Marketに久しぶりに出てみて、「日本株のプロフェッショナルの、スペイン株やイタリア株のプロフェッショナル化」は急速に進んでいる印象を受ける。要するに、スペインやイタリアがEUの一部になった事で、スペイン株L/Sだのイタリア株L/Sだの言うニーズが無くなり、One EUとして運用がなされるようになったのと同様の事が、日本で起きているのである。One Asiaとしてアジア全域を香港やシンガポールから見るようになっている、と言う事である。

投資銀行なんかでも、例えばプロダクト開発なんかは過去東京だったのが今や全部香港に集約されていて、東京オフィスはセールスだけ、と言うチームもあるそうだ。そうなると日本人の需要はセールスだけと言う事になる。

昔であれば、日本に担当者を配置して日本株をボトムアップで詳細に見る価値はあった。
テクノロジーでも日本企業は世界においてもキープレーヤーで重要だったし、鉄鋼業界等も同様で、BHPビリトン等との石炭価格の交渉などはまずは新日鉄と資源メジャーの間で行われて、その価格をベンチマークにして中国勢等との石炭価格は決まっていた。先進国の中では発掘されずに埋もれている中小型株等も多数あり、中小型株等の分野でも日本は「ボトムアップで発掘のしがいのある市場」であった。

それが今や、テクノロジーの分野では韓国のSamsungと台湾勢がキープレーヤーで、鉄鋼業界は中国の宝山鋼鉄等が重要プレーヤーである。日本のアナリストはセルサイドもバイサイドも、今後5年10年位で人余りが明確になって来るだろう。

以前一度大ブームになった中小型株も、最近堅調になってきているので今年一杯位でワンチャンスありそうな感じはするが、以前のような大ブームは来ないようにも思う。

理由の一つとしては、機関投資家の投資先となり得る程度の出来高のある銘柄が減っている事。
東京市場の出来高が減少している結果、機関投資家が何とか手を出せるでしょうと言うぎりぎり線で1日で2000万円以上の出来高額がある銘柄をスクリーニングすると、今や上場株4000社弱のうち1500銘柄あるかないか位である。1日1億円以上の出来高のある銘柄となると、今だとBloombergのインフラが無いのでスクリーニングが出来ないのだが1000銘柄もないと思う(そもそも上場する意味が無い会社も多いんだと思う)。この位の銘柄数なら、香港からテレカンで取材しまくって、本当に取材して確かめたいとかテレカンを受け付けないと言う銘柄だけ日本に出張して取材すると言うスタイルで十分である。

別の理由としては、中国株やインド株等で期待リターンの高い話は幾らでもあると思われる事。
同じ流動性等のリスクを取るのなら、成長率の殆どない日本の内需銘柄が過半である中小型株を調べるより、経済のパイも拡大してマーケットの流動性も急速に改善している新興国で、将来のウォルマートやDellのような大物を探す方が、最終顧客である年金基金や大学基金や富裕層からしてもずっとエキサイティングだろう。

こう言う事を考えると、中小型株の投資でタワー投資顧問の清原氏が年俸100億円を叩き出し、同業者から見ても分不相応にしか見えない坊ちゃん嬢ちゃんアナリストが年俸5000万円だの1億円だのを平気で貰っていたような「大バブル」はもう来ないのではないかと言う気がする。中小型株が上がるにせよ、「ワンチャンス程度」かも知れないなと言う事である。筆者のEdgeの一つが中小型株なので、この辺は良く考えておかないといけなそうである。


偶然解雇されてみて、時代の大きな節目なんだなと実感している。

Lisa Loeb "Stay"

こちらを聴き、先日お会いした知人に頂いた栗ようかんにお茶などすすりながら、ケーススタディのために小売りの月次データ等を収集中。。。比較的時価総額のある銘柄で、セルサイドのリソース無しでスクラッチから数字を取ったりエクセルで手打ちしたりパワポのプレゼン作ったりと言うのは中々久しぶりである。ハイスピードで短期のトレードをする事が近年過半だった事もある。アナリストの初心に返る感じである。まあ頑張り過ぎずに、楽しみますかな。。。でもって、のちのち後悔ない進路を探そうと思う。

2010年4月2日金曜日

キターーーーーーーーーーッ!!!

この度、読者の皆様には報告がございます。

来ました、キてしまいました。

何が?

・・・
・・・
・・・



ファイヤーーーーー!!!

          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
 キタ━━━━━━━━━ i|   (゚∀゚)   .|i ━━━━━━━━━━!!!
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ


解雇ーーーーー!!!

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   キタ━━━━━ l、         ゚∀゚                  λ ,,-''ニ⊃
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      γ~ヽ、 __,  ノ                            __,,,,,--'
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       λ                         ,,/⌒`--`
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    ,l   γ'' `ヽ、/       \        /
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  --━━〇!.   └‐''‐┘.└.┘.└.┘'! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、 `゚__,,`゚,,,,,`゚,,_  ,!
.  !,,..-'''",~-''''" ̄ ̄ヽ, ̄ ̄ ̄ ̄/ ゝ、                               ̄Φ Φ Φ   ̄
.   !、, '" ,,、◎ ◎ 。 i,   _,._='--..,_,.>
    ヾ 、 `” ◎ ◎  ,!_,="´
      `゙''-''====='''‐'"´


くどいか(爆)。

と言う訳で、この度、ブログの題名を、とある「元」ヘッジファンド運用者のつぶやき、とさせて頂きます。

それにしても、この数年で、結婚、ヘッジファンドの運用、リーマンショック、離婚、解雇と、人生フルコース一周したな・・・。元々普通の会社員の家系だし、平凡なはずなんだけどなぁ。まあ中々盛りだくさんでいいんじゃないでしょうか。

次は何をしようかな。


取り敢えず報告まで

(お知らせ)

ぴ〜んぽ〜んぱ〜んぽ〜ん♪(音程↑)
お知らせがございます。

同業者のかた等で当ブログをお読み頂いていて、案件を持っているヘッドハンターを知っている、当社で株の運用/調査関連の職種で採用を考えて居る、と言う方がいらっしゃいましたら、自己紹介部分記載のメールアドレスにて一報頂けると幸いです。信頼出来る先/話であると確認出来た際には、本名にて自己紹介させて頂きます。その際には事の経緯の詳細等に付きましても報告差し上げます。

ヘッジファンド・運用会社・その他いづれにせよ、誠実に真摯に投資運用あるいは当該事業の仕事と向き合われており、同じ志を持った仲間・同志として仕事が出来るかた・組織を歓迎致します。また、他業種・他職種等も広く検討しておりますので、そう言った話も適宜歓迎致します。

匿名ブログでの告知と言う、実験的なお知らせでした。

ぱ〜んぽ〜んぴ〜んぽ〜ん♪(音程↓)