2011年1月2日日曜日

書評:青春(魔裟斗著)



青春 [単行本]


ロハスの筆者に格闘技とは意外と思われるかたも居るかも知れないが、筆者は案外格闘技は好きである。
相場の仕事にも通じる所があるからである。見た目の派手さとは裏腹に非常に地道な所とか、勝負ごとである点とか。他人と戦っているように見えて、実際は自分自身と戦っている面が強い所とか。

やりたい事も見えずゲームセンターでだべっていた頃から、悪役の頃の心境、試合の際の集中力の途切れ等、必ずしもカッコ良くない思考形態の一面も含めて、淡々と書いてある。もがいたり、人並みに悩んだりクヨクヨしたりもしながらも、天性の才能と、何よりも「諦めないで続ける事」によって、何かの「ご縁」に吸い込まれるようにして業界の第一人者からのサポートを得て、K-1の世界に入り込み、世界王者になり、その後苦しい期間を経て再び世界王者に返り咲き、引退するまでが書かれている。生活習慣や人格も含めて、格闘技を通じて経験を経るごとに成熟している姿を追う事が出来る。大いに感情移入しながら読んだ。読後感爽やかな一冊。

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