2011年6月18日土曜日

やば、ちょっと期待しちゃうかも:ファイナルファンタジー13-2

(出所:スクウェアエニックス)

今日は閑話休題で、題名の件。

E3でファイナルファンタジー13-2の試遊、新しいトレーラーの公開等があったようだ。
その中で、以下のインタビュー記事が目に留まった。


日本語訳しても良いのだが面倒臭いので割愛するとして、ポイントとしては、「スクエニ側がFF13の問題点を自覚・認識しており、それをことごとく改善する意思が見られる」と言う点が注目であった。

下記のエントリで筆者も指摘している、「一本道過ぎ」「町の中での探索とか、笑いとか閑話休題的エピソードで物語に緩急を付けるとかキャラの描き込みをする、と言った要素が不足」「強引で陳腐臭い回想ストーリーを重視し過ぎで”ユーザの視点”を考慮していない」等のユーザ側の感じている問題を、概ね上記インタビュー記事ではスクエニ側として認識しており改善している旨が書かれていたように思う。

ファイナルファンタジー13とゲーム業界の今後


しかし気になるのが、この幹部達が、ちゃんと神話論とかシナリオライティングをきっちり分かってゲームシステムやシナリオを考えているのかどうかである。単にユーザの声に右往左往しているだけにも見える。そう言う事では高品質の物語は作れない。ハリウッドなんかでは、ちゃんと体系的にシナリオの善し悪しを査定出来るような形で神話論が整理されている。例えば以下の書籍を参照。

こういった体系に則って、シナリオを添削する事がハリウッドでは為されている訳である。筆者が気になるのは、スクエニが、ちゃんとシステムとして、こういった学問分野まで確立されている事を活用して、「シナリオ・ストーリーをふるいにかけて、吟味して、優良な内容のゲームを安定的に作れる体制」が構築されているのか否かと言う点である。

FF10以降の作品を見ると、FF12に関してはシナリオライターが降板したり色々あったようだが話の内容が尻切れトンボの感があったし、FF13を見るとあれはハリウッド映画並みの予算をかけて作るに耐えるような品質の脚本やシナリオでは全くなかった(心情描写等も幼稚で、厨二の世迷い言みたいなクオリティであった)。

思うに、恐らく一部の上層部・プロデューサーの属人依存だったり、上層部が作ったつまらない品質のストーリーをきちんと社内で却下出来るようなクオリティチェックの体制が確立されていないのではないか、短期業績を作るために発売日ありきで運営しているのではないか、と言う面が否めない訳である。坂口博信氏が直接関与していた頃のスクウェアは上場企業ではなかったので発売日等も延期も辞さずで、かつ坂口氏の矜持と属人的センスでもって納得が行くまで作り込みが為され、名作が生産されていたのであろう。これは坂口氏がスクエニと距離を取るのとファイナルファンタジーシリーズの質が劣化するのは概ね時期が一致している事から何となしに推測できる。

そして、氏が去った後も企業体として品質を維持向上する手だてがなされないまま属人依存が継続していて、シナリオや音楽制作に関与していた主要メンバーが次々スクエニを退職している事を考えると、スクエニの人材レベルが劣化しているために良い作品が出ない、と言った状況になっているのではないか。こう言った懸念を外部から見ると抱いてしまうのである。

ファイナルファンタジー13-2は、こういった懸念を払拭出来るかどうかの試金石となる作品のように思う。これで払拭出来ないと、ヴェルサス等その後の作品の売れ行きにも影響が出るだろう。こう言う観点から注目したいと思う。

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